心を元気にする~③わたしの愉しい読書法~

読書


断捨離中、本の片付けをしていたら読んでいない本がたくさん出てきた。
その殆どを、まったく読んでいなかった*_* 

1度でも目を通せば、潔く捨てられたのだが、
少しも読まずに処分するのは、なんだか心苦しい。
どの本も1度は、自分が読みたいと思って手にしたものだ。


物であるならまだ、「使い終わったという満足感」と、「もう魅力がない物」と理由で捨てられても、本は中身も内容を知らないまま、生きていくことは、何か損をするという気持ち以上のものを感じてしまう。

ページをめくるたび、新しい自分に出会い世界が広がる

読書の本当のメリットとは⁉

  • 映像とは違う自由な想像を楽しめ、新しい体験をさせてくれる。
  • 物語の世界観に浸り、現実の苦しさもひと時忘れさせてくれる
  • 主人公と同じ気持ちになって、世の中にある問題に気付かせ、考えさせてくれる。他者理解が深まる。
  • 困った時、人生につまづいた時に生きる道標、生きていく力を与えてくれる
  • 悩みが楽になり、解決するヒントを与えてくれる。
  • たくさんの学びから、視野を広げ、読めば読むほどに、発想が豊かになり、アイディアが生まれていく。
  • 活字を読むことで、気持ちが落ち着いてくる。多面的な見方や理性的な考え方が身につく。
  • たとえ友達が一人もいなくても本から得た言葉を支えにしていくこともできる^^;等々(「言葉を友人に持ちたいと思う事があるby寺山修司


読書は、決して知識を増やすことだけが目的ではない。


本を読むことは、人生が変わることぐらいの大きなことだ。視力も、だんだん落ちてきた(ただの老眼>.<)この先、後どれくらいの本を読めるだろう。


本をどのように活用するかは人によって様々ですが、本で得られる効果は、無限大∞です。


今回は、読書嫌いな人も、‶本を読まないと、人生勿体ないのではないか”と、愉しくなる読書法をお伝えしようと思います。

意外と簡単?読書苦手を克服するためのホントのコツ

長続きしない読書習慣の原因と対処法

  1. 仕事以外にも、やる事が多い。1日がバタバタしてしまっている。家事の量が多い。気持ちに余裕がない。

     電子書籍の読み上げ機能やAudibleを活用してみる。(実際に使ったことはないですが;目が疲れない、意外と頭に入りやすい。良い口コミがたくさん書いてあったので、無料キャンペーン中に体験してみようと思っています。また感想シェアします(*^-^*))

  2. 活字だけだと退屈に感じ、文字より視覚的な刺激を好む傾向にある。

     映画、YouTubeなどで映画化や紹介された気になった作品から読み始めてみる。(ストーリーを知っていることで作品の内容に入りやすくなり、読むことと映像として見ることの違いも分かる。漫画のストーリーを読んでから、原作小説に挑戦してみる等。

  3. 文章を読んでいても、すぐに他のことを考えてしまう。スマホやSNSの誘惑など本を開いても集中できない。 



    ・お茶を淹れたり、ご褒美おやつを準備したり、照明を工夫してみたりと集中できる環境を作る。または、自主学習している人が多い図書館や静かなカフェに行く。

    ・1つの本を読むことを決めたら、「5分だけ読む」「1ページ」「目次」「見出し」「太字」などから気になる部分をつまみ読みしてみて、興味を持てたら読み進めてみる。

  4. 専門用語や抽象的な表現に引っかかるため、内容を理解するのに時間がかかる一度読んでも理解できず、読むのが嫌になってしまう。

     スモールステップから始める。分からない部分を飛ばし読みして、先に内容の全体像をつかむ。言葉をノートに書き留め、後から調べる。調べながら知ることを楽しみにする。抽象表現を(自分が作家になったつもりで)自分の言葉に置き換えてみる。絵や写真、図解などがあるほうが内容を理解し易い。

    生きている時間や経験と共に、理解できる言葉もあり、内容を深く理解するには、何度か読むことも大切なこと。


  5. 義務感やルールに縛られている。「なぜこの本を読むのか」という動機が曖昧。読み始めたら、全部読み切らなければいけない”‶難しくて理解できないのでは”と思い込んでいると始められない。

     読むことを決めた本は、自分を成長させてくれるこの本を読んでどんな自分になりたいかを具体的にイメージする。どう変わりたいのか、何を得たいかなど、自発的な目的意識を持つと、読むことへのモチベーションが上がる。

読書は苦手だからと先入観を持たずに、まずは、活字に慣れ、いろいろな本に触れてみよう!最初の導入はなんでも、表紙が気に入った。本屋の特設コーナーにあった。話題になっている。新聞、漫画、雑誌、コラム、エッセイ、絵本、詩集、堅い考えに縛られず、興味が出たものを、手に取ってみる。慣れてきたら、名著と言われているものに挑戦してみる。三日坊主でも良い。鞄に1冊入れて、読みたくなった時に開く。合わなければ止めて、次にいこう!読むことに対して、型にはまる必要はありません。

人間は、文字を読めることで進化してきた〜脳の仕組み〜

文字を獲得した人間は、何世紀にも渡り、文字、本と共に生きてきている。

書物は、どんな偉人であっても、何か困った時や行き詰った時に、本を頼りにしてきたであろう。それに動物は、文字が読めないが、人間は、文字を読めることで進化してきたことは、間違いない。


人は、自分の能力の脳は使えば使うほどに、ニューロンという神経細胞が活性化し、「入力→処理→出力」という仕組みで働いている。無数のニューロンがつながりあうことで、私たちは考え、感じ、動くことができています。言わば、使わなければ、筋肉のように、どんどん衰えていくだけだという。

ニューロン(neuron)とは、脳の情報ネットワークの最小単位です。生物の脳を構成する神経細胞のことで、情報処理と伝播能力において特に優れている。成人の脳の場合ではこの細胞が100億から1000億程度あるといわれており、3次元的に集まって回路網を形成している。

参照元:岐阜工業高等専門学校HP

読書を通じて自己成長を実感する

子どもの頃は、なぜ、どうして”という知りたいという好奇心や探究心をみなが持っていたはず。それが、大人になっていく段階で、いつの間にか、知欲が、薄れていってしまう。知りたいが原点。そこからすべて始まる。時間を置くと、その気持ちを忘れていく。「鉄は熱いうちに打て」なのだ。その気持ちを持った時に、行動するか、しないか。

小さな読む経験を積んでいくことで、読書がだんだん好きになっていく

読書嫌いになるメカニズム

義務的に試験やテスト勉強のために読まなければならなかった本。分厚い本の中のぎゅうぎゅうにつまった細かい字を見るだけでも、眠気を感じたり、頭が痛くなる人もいるはず。自分自身も学生の頃の苦手な科目や興味がない分野の本、ただの説明文は、苦痛でしかなかった。


苦手になる理由は、行動と共に感じた苦痛な感情が記憶に残っている本を読むことをじっくり読み味わうこともできず、いつの間にか、限られた時間の中で、情報処理することを求められる。点数をつけられること、評価のためだけのものになり、競争意識の中で読書嫌いになってしまう人も多いようだ。

一方で、本が好きな人は、読書をしていると‶①心が落ち着く、②モヤモヤしていた事が分かり心が晴れた、➂読むのに夢中で時間がたつのを忘れる、④救われる言葉に出会った”など。プラスの感情を感じる経験をしているからだろう。


読書をすることでプラスの感情を経験することを積み上げることができたら、自ずと、また他の本、次の作品と続いていくもの。そのように読書好きは、読書沼にはまっている。


どんな上達者も、「分からない」→「知りたい」→「読む、調べる、考える」から始まる。その繰り返しをしているだけ。始めから理解できる者はいない。マイナスをプラスに転じる経験は、自分の成長を実感し、格別な喜びと自信になる。また、内容を他の人にも伝えることは、説明の上達と、自分の中で組み立てることによってさらに理解が深まり、周りにもいい作用を与える。いい循環になる。

〈良い本に出会えたからこそ生きてこられた〉    心理学

私が好きになったきっかけは心理学だった。自分の中に、ずっと外に言い表せなかった感情、心の中にあったモヤモヤが、自分自身に蓄積してしまっていた時。ある心理学の本に出会った。初めて読んだときは、目から鱗が落ちるほどの衝撃だった。その本に記されたことと自分の思っていたことがピッタリと出会う感覚を感じた。ずっと言葉にできなかった思いが、外の世界から認められ、理解され言語化された快感。悩みは、私一人だけのものではないという救われた思いがしたことを忘れられない。未だに、ユング心理学が1番好きだ。

20代の時期に、本を読むことの大切さ


勉強や読書は、むしろ社会人になってからの方が大事だと思う。大学などを卒業し、社会人になった途端に、‶勉強から解放された”と思っていると、後々、社会人になってからも、ずっと勉強し続けていた人と差がついてしまっても仕方ない。

人は、いつになっても学びが大事だと、年齢を重ねれば重ねるほどわかってくる。分かっている人は、意識的に本を読んだり、学ぶ重要性を分かっている。

実るほど頭が下がる稲穂かな実るほどこうべが垂れる稲穂かな

人間は、いつまでも謙虚でなければならない。学ぶ気持ちが自分を向上させる。

加えて、若い人は、情熱も体力もあるけれど、若い頃の方が、己の力を過信してしまいやすい傾向にある。生きてきた期間が短く浅いため、人間関係や人生において大切なことを軽んじる傾向がある。そのまま進むと、どうなっていくかを想像してみてほしい。


挫折した時に、あまり深く考えず、短期的な対処法を選ぶ。そうすると、また同じような場面が、人生のなかで起きて現れると、前と似たような対処法を選んでしまう。


「神は、乗り越えられる試練しか与えない」という。自分自身の成長のために現れる試練だから。そこで、一過的に乗り越えたかのように見えて、問題を避けようとしても、また同じような試練が、また幾度も出てくる。人生の向き合い方が試されている。

実は、困難に対する本当の乗り越え方は、一段階上のステージが上がって、問題の本質に向き合わなければ解決していくことができない。人格が成長し成熟していくと、多面的な見方ができるようになるが、一面的な一方的な見方や白黒つけたがる考え方では、ますます上手くいかなくなる。

社会に出た大半の人は、世の中に失望し、挫折や失敗を経験する。この世の中は、実は矛盾だらけで、理想的なところも、完璧な社会も何処にもない。


けれど読書をして、この「社会の現実」「不公平さ」や「人間」というもの「お金」のことを勉強し知ることで、矛盾も肯定しながら生き方を考えていけるようになる。自分の置かれている所や状況を、いつみ1歩引いた目で見ておいた方がいい。20代のうちに、ある程度の人生の指針を持っておくためにも読書は、しておいた方がいい。

決して30代、40代、50代になろうと、遅くはないが、若い時期から、自分自身の未来のことを考え、少しずつ読書を習慣にして、肥やしや引き出しを多く持っておく。多面的な見方や考え方が、身についていたら、その先に、難しい問題に直面した時にも、柔軟に対応することができる。


そして、読書は、乱読と熟読の両方とも実は、大事だ。時間や情熱のある20代にたくさんの本を乱読し、多くの書物に触れ、相性のいいもの、人生の指針になる本を見つけていく。

何度も熟読して理解しようとする姿勢は、とても大切です。
けれども、若い人生経験では、内容が、理解しにくいところもあるから、歳を重ね、1つの作品を熟読し、本当の意味を深掘りしていくのが私のお勧めなのです。


世の中のことが簡単に分かるものでないから、これだけ多くの人生に関して記された本や哲学書、啓発本、ビジネス本、物語、小説としてあらゆる書物が、後世に遺されている。読むと読まないでは、人生が大きく変わっていくことは、間違いない。

情報は活用する・振り回されてはいけない


情報化社会の現代は、SNSやインターネット、AIの時代で、活用することは良い。けれど、流れてくる情報をただ受け身に信じ込むことは危険。情報に振り回されるだけの人になっていく。それは、他人軸で生きていること。外の世界をフィルターを通して見るようになり、自分自身の直感力を鈍らせていく。情報の渦の中に埋もれて、自身も疲弊していってしまう。


自ら選んだ本を選び読む理由は、むしろその反対。浅い内容の情報だけに振り回されないために、自分自身のなかに軸を作っていく。主軸を自分に置くための自分軸を育てるための読書。


読書することによって、今までの自分の‶習慣や考え方は、これで良かった”ということも再認識できる。反対に、常識だと思っていたことは、ただの多数派の意見であったり、物のとらえ方やこの考え方が良くなかった。こういう考え方をしていくことで、‶こういう末路にいってしまう可能性がある現実に起こりえること”。答えがあるわけではなく、向き合い方が変わる。読者に、先手の対策を打てるように、知らせてくれることもある。

書き留めることと感想の重要性~わたしの読書法~

学生時代は、苦手だった読書感想文。今になると、感想の重要性も分かるようになった。感想は評価とは関係なく、考え方や行動に変化が起きるのは、その文章から何を感じ、何が心に残ったかだ。意識が変わり、読んだことが、やがて自分にとっての生きる糧となる。

試験勉強で詰め込むように勉強した知識を、殆ど忘れてしまっているように、人間は、どんどん忘れてしまう生きもの。言葉をノートに書き留めておくことで、書くという行為で残りやすい。

私は、自分が直ぐに忘れてしまうことをよく知っている。なので書き記すことは、とても大切だ。読んだ後は、インプットした後は、早めに、アウトプットするように心がける。

他人とシェアしたり、誰かに話したりすることによって、大切だと再認識して、より残りやすいらしい。

素敵なフレーズ、良いと思った言葉を書き残す

一過的に通り過ぎるだけの言葉も、大事な箇所などメモする習慣を積み重ねると、思考が整理されやすくなる。書く行為と、その書いた言葉を夜に見返すと、脳に定着しやすいようです。その習慣を積み重なると、徐々に意識が変化していく。

  • 大切だと感じた言葉。その時に大切だと感じた言葉も、いつの間にか、流れていってしまう。
  • 心に留めておきたい言葉。言葉を友人に持てば、強くなれる。(いつもポケットに言葉を byショウコ)
  • 気になった部分理解出来なかった言葉。全体としては、理解できたけれど、ここの部分が分からない、腑に落ちないこと。
  • 素敵だなと感じたことば。心に引っかかった文や一節。好きな曲の歌詞。
  • その考え方、「目から鱗が落ちる」「身体に電流が走るくらいの衝撃」「心が楽になった」と人生観が変わる言葉に出会った時。

読書を楽しむための環境づくり~1日の終わりに読む本~

日中に読む本は、自分自身を高めていけるもの。
ノートに、読んだ本、日付、心に残った言葉をもう一度見てみる。(夜に、見返すと頭に定着やすい)
そして夜は、ひと息、明日を迎えるための優しい気持ちになれるものを選ぶ。

夜寝る前は、実用書でもなく自己啓発本でもなく、比較的読み易く、短めの(ひらがなが多めの)小説や童話、詩集を1冊、枕元へ持っていく。1日1章ずつ読んでいくのが至福の時間である。

推理小説、難解な文章はおすすめしません。交感神経が高ぶり、眠れなくなります。

夜の読書小型ブックライト
寝る前に読む小説

〈Glocusent ブックライト〉
ブックライトというものを使ったことなかったのですが、凄く便利です。簡易ライトとしても使え、10cmくらいのコンパクト大きさで、持ち運びも、とっても楽。
意外と広範囲に照らせるのも驚き(@_@)
光の加減だけでなく、角度も変えられるとは。夜、何か探しものをする時も、スマホの簡易ライトより、こっちのほうを使うようになりました。


私の人生を変えた本ベスト5冊

世間一般の読書好きな方に比べると決して、読書量は、多いわけではないと思います。それでも、読んだ本の中で、強く印象に残っている本です。特にこの5冊は、順位ではありません。

マイベスト本

新しい表紙カバーに惹かれ、2025年版の文庫も購入してしまった^^;。持っているので、3冊目1冊目は、いい箇所を線を引き、読み込む用、2冊目は、持ち歩き用で、3冊めが、読まずに本棚に飾ってます^_~

  • 女生徒:太宰治
    大宰と言えば、「人間失格」「走れメロス」などが有名ですが、私の中では、太宰作品の中では、こちらがベスト1です。太宰作品を認めなかった、かの有名なノーベル賞作家の川端康成も、この作品だけは絶賛したらしい。太宰の知人の女性の日記を基に、女学生の一日を「私」の一人称で書かれた短く読みやすい作品です。
    優れた小説は、冒頭で読者の心を掴むものですが、この作品の冒頭は、特に傑作。十代の少女のもどかしい心情を、天才的に表現しています。父を亡くした少女が、気持ちに葛藤を抱えながらも、希望を持って懸命に生きようとしています。何度読んでも、同じところで涙が出てしまう感動ポイントがあります。「お父さん」と呼んでみる。お父さん、お父さん。夕焼けの空は綺麗です。ただそれだけ。この後も素晴らしいのですが、ネタバレになるので、興味がある方は、是非、この先も読んでみてください。読み終わったあと、心が温かくなって前向きな気持ちにさせてくれる作品です。

  • 悲しみよこんにちは:フランドワーズ・サガン
    サガンが19歳の時に発表した作品。奔放で遊び人の父を持つ主人公の少女は、十代で大人の遊びを知ってしまっている。父と自分は、どこか似たもの同士だ。そんな遊び人の父が再婚をするという。秩序や規律を重んじる父の再婚相手に次第に窮屈さと同時に反発心を抱くようになる。外には、クールに装いながらもその心情の危うさ、未成熟な自己中心性からくる残酷さを、熱や情感を感じさせない淡々とした表現で表しています。大切な人を亡くした後に、襲ってくる虚無感と後悔の念だけが、悲しみ“という感情を静かに知らせていく。人間性を取り戻すための‶悲しみ“なのか、考えさせられます。
    ジーン・セバーグ主演で映画化もされています。都会的な可愛い小悪魔を見事に演じています。映画ならではファッションも目を惹きます。

    <「女生徒」と「悲しみよこんにちは」の主人公の性格>
    2つの作品の主人公は、年齢的にとても近いどちらも思春期の女性。しかし全く対照的なパーソナリティを持っています。「女生徒は戦後が題材なので困窮している時代が舞台なのですが、主人公の心情には、健気さや懸命潤いを感じます。反対に「悲しみよこんにちは」は、裕福な階級の夏休みのバカンスが舞台であるのに、満たされず、心が枯渇している軽薄さや渇きを感じてしまいます。皆さんはどうですか。できたら、この2人のパーソナリティの相異を比較しながら、読んでみてください。私は、勝手に主人公のその後を想像して楽しんでいます^^

    パーソナリティその人特有の行動や思考のパターン、そして人柄や個性

  • アルケミスト 夢を旅した少年:パウロ・コエーリョ
    羊飼いとしてアンダルシアを放浪しながら生きているサンチャゴは、2度もみた夢のお告げを占い師に話し、「望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するのを助けてくれる。自分の夢を追いなさい」と後押しされる。旅の途中で、泥棒に遭い財産を失ってしまうが、自身の工夫で切り抜ける。作品のなかに、出てくるパン屋との会話、老人との会話、愛する人ファティマとの会話、そして錬金術師(アルケミスト)との会話の言葉一つ一つが、どれも大切なことに気付かされ、簡単にその言葉を通り過ぎることができない。「人は、宿命というものの大きな噓に縛られて、殆どの人が夢を諦める」(←私の言葉で短縮)「挑戦している時は、決して傷つかない」サンチャゴは、旅をしながら、大きく成長していく。それは、決して最初から上手くいくと決まっていたわけではない。挑戦し続けた人だけが最後に見られる景色だ。

  • MOMO:ミヒャエル・エンデ
    「時間とは、命そのものである。」どんな人の話しでも耳を最後まで傾け、公平な心を持っているMOMOは、街中の人気者になる。ある日灰色の男たち(時間どろぼう)が出現する。世の中の合理主義や効率化の道具として、人間の生きている時間が、使われている。その灰色の男たちとモモが闘う。私たちが生きている社会に対して問題提起している作品ですね。この作品に関しては、現在、執筆中のため、詳しい解説は、また次回を楽しみにしていてください!

  • 星の王子さま:サン・デグジュペリ
    サハラ砂漠に不時着した飛行機の操縦士が、不思議な少年、「星の王子さま」と出会うところから始まります。大人になって読むたびに、深いと心がきゅんと締め付けられる作品。以前、解説させていただきました。良かったら、そちらを読んでいただけると嬉しいです(⌒▽⌒)

今回は、読むことの大切さや素晴らしさを伝えたかったため、少々熱くなりましたが、決して、これを全部やらなきゃと思わないでください。ご自身のやりやすいやり方を、1つでも始めてみるのが良いようです(/≧▽≦)/。みんなで読書の秋を楽しもう!

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